カマボコ型をした旧体育館の跡地が千代田キャンパス大学校舎G棟(地下2階・地上7階建て)として生まれ変わりました。体育館としての機能が備わっていることはもちろん、学生同士のコミュニケーション拠点やアクティブラーニングなどの多様な学修に対応できる構造になっています。
そんな大学校舎G棟の内部を紹介します。(2017年2月8日撮影)
○自発的に学修できる環境に
アクティブラーニングとは、教員による一方的な講義形式の授業とは異なり、学生が自発的な思考や討論で正解にたどりついていく参加型学習法のこと。G棟には、教室内でグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどが行えるようなスペースが随所に設けられています。
研究室がある6・7階は、教員や学生らが協同で研究したり、学ぶことのできる「コモンスペース」やガラス張りのミーティングルームなどの共有スペースが広くとられています。これは、利用者同士のコミュニケーションの活性化がねらいで、オープンな環境にすることで、打ち合せや先生への質問・相談がよりしやすいようになっています。
(左から)コモンスペース、ミーティングルーム
このほかにも学生同士のコミュニケーション拠点として、各フロアにさまざまな用途で活用できるラウンジを設置。木目の床が美しい2階のラウンジkotacafé annex(コタカフェ アネックス)は、大妻通りを眺めながら昼食をとることができます。
3階のアクティブラウンジには、ホワイトボードのように文字が書き込めるほか、マグネットでメモを貼ったり、スクリーンとして映像を投影することができたりする特殊な表面処理技術が施されたガラス製のボードが壁一面に設置されており、ディスカッションやミーティング、プレゼンテーションなど多様な学修スタイルに対応できる空間になっています。
(左から)アクティブラウンジ、ガラス製ボード
○スポーツや学校行事の舞台として
地下2階に設置された大妻体育館は、道路斜線制限や地区計画による建物外壁セットバックの影響を受けないため、旧体育館よりも広い空間を確保。公式サイズのバスケットボールコートが配置され、天井高は10メートルあります。なお、運動後の汗を流すためのシャワー室も地下1階に完備しています。
また、壁にスクリーンが備わる1階の多目的アリーナは、スポーツ以外にも式典や学校行事などの用途にも対応できる施設となっています。2階には観戦や応援のためのギャラリーも併設されています。
(左から)大妻体育館、シャワー室
(左から)多目的アリーナ、ギャラリー(矢印)、ギャラリー
○講義室・ゼミ室、トイレの紹介
4・5階の各フロアには、講義室が2室、ゼミ室が3室あり、2・3階のフロアにはゼミ室が2室設置されています。ゼミ室は、学生たちがお互いを見て切磋琢磨できるようにガラス張りの開放的な教室となっています。
(左から)講義室、ゼミ室
女子トイレの洗面台の鏡には、創立者・大妻コタカが清楚で謙虚な姿を特に愛でた「白ユリ」がデザインされています。パウダーコーナーにはコンセントも設置され、身だしなみに気をつける女子大生には必須の空間です。
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