理事長メッセージ

皆さま、ごきげんよう。この度、伊藤正直前理事長の後を受けまして、5月28日付で学校法人大妻学院の理事長に就任いたしました、屋敷和子でございます。
本学は、創立者大妻コタカにより、1908年(明治41年)に裁縫、手芸の塾を開設して以来、110年以上にわたり、コタカの理念である「女性の自立のための女子一貫教育」を礎に、社会において指導的役割を果たせる女性を育成する実践教育を進めてまいりました。
建学の理念は、専門分野での学びは勿論ですが、世界に共通する「豊かな心」の育成と鍛錬の重要性も示しています。本学の校訓「恥を知れ」は他人に対して言う言葉ではなく、自分を高め、自分の良心に対して「恥ずるような行いをしてはならない」という自分の心に問いかけ自らを律する言葉です。このように教育者としてのコタカ先生が生前残された数多くの言葉は、現代においても色あせることなく、私たちに語り掛け、卒業生の私にとっても、自分自身を振り返る際の道しるべとなっています。
現代社会の変化は速く、数年先の未来を予想することも難しい時代です。そのような時代で活躍するには、地域・社会との連携においてグローバルな視点や幅広い視野を持ち、強みとなる専門性を身につけ、多様な人々と力を合わせ目標に向かうリーダーシップが不可欠です。
大妻女子大学は、2025年4月にデータサイエンス学部を開設し、2026年には、 人間関係学部を人間共生学部へと改組します。これにより大妻学院は大学6学部、短大、大学院及び千代田、多摩、中野、嵐山に4つの中学高等学校を擁する女子の総合教育機関となります。
創立者の志を受け継ぎ、これからも女子総合教育機関として社会の変化に的確に対応し、社会の負託に応えられるよう精一杯取り組み、本学院の発展に尽力してまいります。
引き続き、皆さまのご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
2025年6月
学校法人大妻学院 理事長
屋敷和子