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建築日記
Diary

大学校舎G棟・H棟竣工式を挙行

 
2017年04月04日
 

 本学千代田キャンパス大学校舎G棟・H棟の竣工式および竣工祝賀会が、3月28日に同キャンパスで行われました。


GH棟竣工式

 竣工式(神事)は、関係者ら43人出席の下、午前10時30分からG棟4階講義室でしめやかに執り行われ=上写真、花村邦昭理事長・学長とH棟の事業主である三菱地所株式会社・小野真路代表執行役執行役専務、G棟の設計・監理を担当した株式会社日建設計・亀井忠夫代表取締役社長、H棟の設計・監理を担当した株式会社三菱地所設計・大内政男取締役社長、G・H棟を施工した前田建設工業株式会社・前田操治代表取締役社長が玉串を捧げました。その後、無事工事が終わったことをねぎらい、花村理事長・学長から設計・監理や施工にかかわった4者に感謝状を手渡しました。


GH棟内覧会

 竣工式に続き、午前11時から内覧会が行われ、竣工式出席者のほか、教職員や地域住民、建設に関わった方々がG・H棟の施設・設備を自由に見学しました。G棟では文字が書き込め、プロジェクター用の大型スクリーンとしても活用できるガラススクリーンが設置されたアクティブラウンジ=上写真、H棟ではe-VDI(仮想デスクトップ)システムを導入した5つの情報処理教室など最先端の施設が公開され、注目を集めていました。


  GH棟祝賀会
(左から)花村邦昭理事長・学長、石川雅己千代田区長

 その後、E棟2階学生食堂「コタカフェ(kotacafé)」で、来賓、近隣住民、学院・建築関係者など約250人を招いた竣工祝賀会が開かれました。花村理事長・学長は冒頭のあいさつで「大学にいつまでもいたいと思えるような仕掛けを各所に設け、学生同士、学生と教員との交流が自由にできるようにした」とG棟のポイントを語るとともに、「G棟のラウンジは、地域への開放を検討している。地域とともに栄えていく大学が目標です」と決意を話しました。
 来賓を代表して、石川雅己千代田区長からは「街のシンボルとなる立派な校舎ができた。学生や教員が中身をさらに充実させるよう期待しており、地域とともに隆盛を極め、発展するために区でもお手伝いしたい」と温かい祝辞が本学に贈られました。


GH棟祝賀会2

 続いて、大澤清二副学長が「大妻学院の歴史にまた新しい1ページが加わった。これも皆さまのおかげ」と謝意を述べて乾杯=上写真。祝賀会場では、G棟・H棟が更地の状態から完成へ至る過程をたどったスライドショーも放映され、関係者からは大きな拍手がわきおこりました。
 最後に重吉博右常任理事は、教職員に向け「新しい舞台(校舎)に相応しい脚本(授業)を練って、懇切丁寧な演技指導(教育)を行い、三番町から女性リーダーを輩出していけるよう努力してほしい」と締めくくり、祝賀会は盛会裏に終了しました。


G棟の建物内部を紹介!

 
2017年02月20日
 

 カマボコ型をした旧体育館の跡地が千代田キャンパス大学校舎G棟(地下2階・地上7階建て)として生まれ変わりました。体育館としての機能が備わっていることはもちろん、学生同士のコミュニケーション拠点やアクティブラーニングなどの多様な学修に対応できる構造になっています。
 そんな大学校舎G棟の内部を紹介します。(2017年2月8日撮影)


○自発的に学修できる環境に


 アクティブラーニングとは、教員による一方的な講義形式の授業とは異なり、学生が自発的な思考や討論で正解にたどりついていく参加型学習法のこと。G棟には、教室内でグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどが行えるようなスペースが随所に設けられています。
 研究室がある6・7階は、教員や学生らが協同で研究したり、学ぶことのできる「コモンスペース」やガラス張りのミーティングルームなどの共有スペースが広くとられています。これは、利用者同士のコミュニケーションの活性化がねらいで、オープンな環境にすることで、打ち合せや先生への質問・相談がよりしやすいようになっています。


G棟コモンスペース、MTGルーム
(左から)コモンスペース、ミーティングルーム

 このほかにも学生同士のコミュニケーション拠点として、各フロアにさまざまな用途で活用できるラウンジを設置。木目の床が美しい2階のラウンジkotacafé annex(コタカフェ アネックス)は、大妻通りを眺めながら昼食をとることができます。

G棟コタカフェアネックス

 3階のアクティブラウンジには、ホワイトボードのように文字が書き込めるほか、マグネットでメモを貼ったり、スクリーンとして映像を投影することができたりする特殊な表面処理技術が施されたガラス製のボードが壁一面に設置されており、ディスカッションやミーティング、プレゼンテーションなど多様な学修スタイルに対応できる空間になっています。


G棟アクティブラウンジ
(左から)アクティブラウンジ、ガラス製ボード

○スポーツや学校行事の舞台として


 地下2階に設置された大妻体育館は、道路斜線制限や地区計画による建物外壁セットバックの影響を受けないため、旧体育館よりも広い空間を確保。公式サイズのバスケットボールコートが配置され、天井高は10メートルあります。なお、運動後の汗を流すためのシャワー室も地下1階に完備しています。
 また、壁にスクリーンが備わる1階の多目的アリーナは、スポーツ以外にも式典や学校行事などの用途にも対応できる施設となっています。2階には観戦や応援のためのギャラリーも併設されています。


G棟大妻体育館
(左から)大妻体育館、シャワー室

G棟多目的アリーナ
(左から)多目的アリーナ、ギャラリー(矢印)、ギャラリー

○講義室・ゼミ室、トイレの紹介


 4・5階の各フロアには、講義室が2室、ゼミ室が3室あり、2・3階のフロアにはゼミ室が2室設置されています。ゼミ室は、学生たちがお互いを見て切磋琢磨できるようにガラス張りの開放的な教室となっています。


G棟講義室
(左から)講義室、ゼミ室

 女子トイレの洗面台の鏡には、創立者・大妻コタカが清楚で謙虚な姿を特に愛でた「白ユリ」がデザインされています。パウダーコーナーにはコンセントも設置され、身だしなみに気をつける女子大生には必須の空間です。


G棟トイレ

大学校舎G棟竣工

 
2017年02月15日
 
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 2014年10月に工事を開始した千代田キャンパス大学校舎G棟が、2月15日に竣工を迎え、同日午後2時から、大妻学院関係者、設計・管理を担当した株式会社日建設計、施工を担当した前田建設工業株式会社の関係者らが集まり、定礎式が執り行われました。


 定礎式では、参列者らが用意された定礎箱に、紙幣・貨幣、当日の新聞、建設に携わった関係者の名刺、大学案内、靖國神社の記念品を収め、建物が永遠に堅固であることを願いながら、G棟エントランスホール壁面に埋め込みました。

 G棟の利用は、机や椅子など家具や備品類が設置された後の4月からとなります。


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G棟竣工 マスコミ向け記者会見

 
2017年02月15日
 

 マスコミ向けの施設見学会と花村邦昭理事長(学長)による記者会見を2月14日に千代田キャンパスで開きました。


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G棟の全貌、いよいよ現わる

 
2016年12月06日
 

 千代田キャンパス大学校舎G棟(地下2階・地上7階建て)は11月25日に防炎シートが外れ、いよいよ建物の全貌が姿を現しました。


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(左から)大妻通り交差点からの外観、大妻中学高等学校正門側からの外観


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 完成イメージと比較すると、外壁部分がほぼ完成していることが分かります。現在、建物内部や外構工事などを行っています。


 これで大妻通りを挟んで千代田キャンパスの全校舎が揃い、千代田キャンパス再開発プロジェクトもいよいよ最終章を迎えようとしています。


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大学校舎B棟屋上から大妻通りを眺めた様子



○校章もお目見え

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 G棟の南東にあたる、大妻中学高等学校正門側の入口には大妻学院の校章が――。建物の外壁にイメージを合わせた温かみのある陶製で、直径は1.5メートル。本館E棟西側壁面に付けられている校章の直径が2.3メートルあるのと比べると少し小ぶりの可愛らしいものとなっています。


 なお、G棟の竣工は2016年12月の予定でしたが、2017年2月となりました。

大学校舎H棟のトリビアを紹介

 
2016年10月19日
 

 平成28年5月に竣工したばかりの千代田キャンパス大学校舎H棟。これから学生のみなさんにどんどん活用してもらうために、H棟にまつわるトリビアやこだわりの備品をご紹介いたします。


○建物外壁に隠された秘密

 外壁のスパンドレル(金属化粧板)にある凹凸。普段、見逃してしまいがちなこの外壁の凹凸に、ある秘密が隠されています――。 実はこれ、8桁のバーコードがデザインされたもので、創立者・大妻コタカが裁縫・手芸の家塾を開設した1908年とH棟竣工の2016年をつなげた数字の「19082016」になっていて、学院のこれまでの歩みを表しているのです。

 
H棟バーコード


○講義室の工夫

 H棟で最も広い230人収容可能なH113講義室にもさまざまな工夫が。 机には、学生が机や椅子の上にバッグを置いてスペースを占有してしまうことを避けるため、従来の中棚の代わりに、バッグフックが取り付けられています。さらに、バリアフリーにも配慮して車椅子スペースも確保。椅子を可動式にすることで、車椅子のままの受講を可能にしたことに加え、移動の動線を考慮し、設置場所を講義室中央の出入り口付近にしています。

 
H113講義室
(左から)H113講義室のバッグフック、同講義室の車椅子スペース


○自然を意識した開放的なラウンジ

 1階エントランスの突き当たりには、高さ7.4メートルの吹き抜けが開放的なラウンジに、おしゃれな水色と黄色の背座一体型の椅子と円形のテーブルが設置されています。吹き抜け部分は、3種類の木目パネルでデザインされており、2階を見上げると、まるで森の中にいるような光景が。2階ラウンジにも茶色のハイチェア、緑色と水色のローチェアが設置され、ラウンジ全体が自然を意識したテイストでまとまっていて、くつろぎの空間となっています。

 
1階ラウンジ
(左から)1階ラウンジの椅子とテーブル、1階ラウンジから2階を見上げた様子

2階ラウンジ
(左から)2階ラウンジの茶色のハイチェア、緑色と水色のローチェア

○エレベーターにはその日のミニ情報が

 エレベーター内の液晶画面には、天気やニュース、「今日は何の日」といったその日のミニ情報が表示されます。エレベーターを利用する際には、ぜひ確認してみてください。


EV液晶モニタ

千代田キャンパス全体模型にH棟設置

 
2016年07月22日
 
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 7月15日(金)、本館E棟1階エントランスホールに設置されている千代田キャンパス全体模型に、5月に竣工したH棟の模型が新たに加わりました。


 300分の1のサイズで忠実に再現されたH棟模型は、職人が製作に1カ月をかけた力作。外壁の塗装は質感が伝わるほどリアルですが、実はすべてアクリルで出来ています。目を凝らせば、植え込みの植栽も3色以上の塗料を使い分けていて、一本一本が手作業で細かく作り込まれているのが分かります。

 ぜひ、さまざまな角度からご覧ください。

 
H-model02

 G棟の模型は、竣工後に加わる予定です。

大学校舎G棟上棟式

 
2016年06月09日
 
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 千代田キャンパス大学校舎G棟(地下2階・地上7階建て)の上棟式が、6月1日に大妻学院関係者、設計・管理を担当する株式会社日建設計、そして施工を担当する前田建設工業株式会社の関係者らおよそ40人を集めて、厳かに執り行われました。


 靖国神社の神職による神事は、午前11時から1階の多目的アリーナの収納庫となる部分を会場として、祭始笛の演奏で始まりました。清めのおはらい「修祓(しゅばつ)」、神を迎える「降神(こうしん)之儀」、神前へ供物を捧げる「献饌(けんせん)」、「祝詞(のりと)奏上」、建物の四隅を清める「切麻散米(きりぬささんまい)」、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と進行。最後の「神酒拝戴(しんしゅはいたい)」では、神職から「この建物で学ぶ学生の将来と、工事の安全、そして竣工後の建物の無事を祈ります」との口上で、出席者全員が御神酒で乾杯しました。

 
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(左から)「切麻散米」、「玉串奉奠」、「神酒拝戴」


 続いて行われた上棟行事は、最後の骨組みである鉄骨を棟上げするもの。関係者がサインした記念の鉄骨を、酒、米、塩で清めた後、鉄骨の両端に金色と銀色の最後のボルトを打ちつける「鋲(びょう)締めの儀」が行われました。

 金色のボルトを鉄骨に取り付け、「えい!えい!えい!」のかけ声とともにスパナで締め上げ、ハンマーで3回叩いて確認。「検鋲よし!」の声が響くと、続いて最後の銀色のボルトを締め付けました。

 検鋲が済むと、鉄骨はいよいよクレーンで建物最上部へ。吊り上げられてだんだん小さくなっていく鉄骨を、出席者全員が晴れやかな顔で見守りました。

 今後も、平成28年12月の竣工に向けて安全第一に作業に取り組んでいきます。


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(左から)上棟行事の様子、鉄骨へ記念のサイン(鈴木勉本学事務局長)


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(左から)金色ボルトの取り付け、締め付け、検鋲の様子


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クレーンに鉄骨を取り付ける様子


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(左から)鉄骨が運ばれる様子、無事に建物最上部へと運ばれた鉄骨


大学校舎H棟竣工

 
2016年05月31日
 
H棟竣工

 2014年11月25日に着工した千代田キャンパス大学校舎H棟(地上8階、地下2階)が2016年5月31日に竣工を迎えました――。

 今後は、机や椅子、黒板などの備品やPC、AV機器の設置および調整をして、今年9月から利用する予定です。

 
Hnairankai
 

 また、竣工に先立ち、5月27日にはH棟の内部見学会が行われました=上写真。花村邦昭理事長兼学長や重吉博右常任理事、鈴木勉事務局長など本学の関係者らが、地下1階~地上8階までを内覧。花村理事長兼学長は、利用者である学生や教員の視点に立ちながら、時に質問を投げかけつつ、内装や設備環境を確認しました


白いシートで防炎・騒音対策 G棟

 
2016年05月17日
 
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 5月下旬の上棟に向けて、6階と7階部分の鉄骨を組み上げているG棟は、現在、全体が白いシートで覆われています。

 この白いシートは防炎シートというもので、防炎機能に優れているだけでなく、シートに厚みがあるため遮音防音機能にも優れています。

 これからも近隣への騒音が少しでも軽減できるように作業してまいります。ご理解のほどお願いいたします。

G棟コンクリート打設工事

 
2016年03月18日
 
G棟打設工事

 G棟の建築現場では、地下1階から1階までの建物外周部の壁(土圧壁)と床(スラブ)の型枠に生コンクリートを流し込む打設工事を行いました。

 ミキサー車から運ばれた生コンは生コンポンプ車に移され(下写真右)、折りたたみ式の輸送管によって圧送、型枠に流し込まれます。輸送管は30m先まで伸ばすことが可能です。

 

 工事にともない、G棟周辺の道路の一部通行止めにし、作業車を集中させていただきました。作業の効率化と工期短縮のため、今後も通行止めにすることがあります。近隣の皆さまには引き続きご迷惑をおかけいたしますが、引き続きご協力くださいますようお願いいたします。


G棟生コンポンプ車

G棟には2つのアリーナができます

 
2016年02月23日
 
カマボコ型体育館

 卒業生の中には、カマボコ型の旧体育館を懐かしむ方も多いのではないでしょうか。
その跡地に建築中のG棟には、地下2階から地下1階にかけて旧体育館とほぼ同じ面積のアリーナができます。 さらに、地上1階から3階部分にかけて運動や集会に利用できる吹き抜けの多目的アリーナ、4階から7階に、講義室、ゼミ室、研究室ができます。

G棟完成図

建築中のH棟 建物内部を公開!

 
2016年02月23日
 
H棟全景


 H棟の建物の形がハッキリ見えてきました。
 現在、外観は防音や防災のための養生シートで覆われていますが、内部はどうなっているのでしょうか。今回初めて、建築中の建物内部を撮影することができましたので紹介します。(平成28年1月26日撮影)

 H棟の屋上部分の様子=下写真
H棟屋上

 7階部分の様子。まだ壁が取り付けられていないため、フロア全体の広がりが分かります=下写真
H棟7階部分

 4階では壁の取り付け作業中。赤枠部分は教室の壁となる「間仕切壁」が出来る位置で、壁のボードを貼る前の軽量鉄骨の下地の状態です=下写真。教室部分に使用する間仕切壁は耐火、遮音性に優れた仕様を選定しています。
H棟4階部分(間仕切壁)

 5階部分。壁が取り付けられた廊下の様子。4階、5階フロアには研究室、実験室、ゼミ室などが並びます=下写真
H棟5階部分

建築現場で大活躍 タワークレーン!

 
2016年02月09日
 
 建築現場で一際目立つのはタワークレーン。G棟、H棟で活躍中のタワークレーンをそれぞれ紹介します。

 G棟建築現場のタワークレーン(下写真)は、支柱(マスト)を継ぎ足し、建築の進捗状況に合わせて長く伸ばしていくマストクレーン方式です。操縦席は地上40m。オペレーター(操縦者)はハシゴを使って操縦席まで上ります。
 クレーンを伸ばしたときの長さはなんと80mほど。クレーンの可動域は半径40mにもなるそうです。

G棟タワークレーン


 H棟建築現場のタワークレーンは、クレーン本体ごと建築に合わせて登っていくフロアクライミング方式です。現在、4階部分の鉄骨を足場にして、5階部分から支柱をのぞかせています。このクレーンの可動域は半径35mほどです。
 撮影日は、日差しが強く、操縦席で日よけをしながら作業する姿が見られました。

H棟タワークレーン
(左から)地上からH棟のタワークレーンを見上げたところ、本館E棟屋上からタワークレーンを眺めた様子
H棟タワークレーン 日よけ
(左から)タワークレーン上部、日よけをして作業する操縦席の様子  

意外な地下工事の様子

 
2016年01月25日
 
G棟地下工事大

地下工事の様子(2015年10月ごろ)


 本学千代田キャンパス大学校舎G棟建設現場の地下工事の様子が、施工業者である前田建設工業株式会社の2016年1月発行の社外報『VIVOVA』の「ザ 現場検SHOW」のコーナーにイラスト付きで掲載されました。筆者は、漫画家でイラストレーターでもあるモリナガ・ヨウさん。

 モリナガさんは、実際に地下工事が進むG棟(地下2階、地上7階建て)の建設現場に。地下は体育館となる予定ですが、空間が広く、周辺の地下水位が高いと建物に大きな浮力がかかることを知り、「浮き上がり防止のための地盤アンカー40本を設置しているとのこと。その付け根がまだ見えました。これが、地中深くまでずっと繫がっていると思うと、なぜかワクワクします」と記したほか、「近くに地下鉄が通っているため、地下鉄側の計測も必要とのこと。地下鉄もこの建物もお互いに地中に埋まっているというか浮いていて、工事が影響を与えていないか計測管理しないといけないそうです」と、現場でしかわからない工事の様子を伝えています。

G棟モックアップ確認

 
2015年11月09日
 

モックアップ確認

 現在、基礎工事が進む千代田キャンパス大学校舎G棟建設現場では、11月4日(水)に花村邦昭理事長らを集めて、モックアップの確認が行われました=上写真。モックアップとは、建物の外装や内装を原寸大で作製した模型(一部)のこと。花村理事長は、設計者と施工者から説明を受けながら、建物の色調や材質を実際に見て確かめました。

 今回、作製したモックアップは、大妻通りに面したG棟4階のゼミ室部分です。モックアップ外装・内装

写真は(左から)モックアップの外装、内装

 G棟外観

              画像はG棟完成予想図(赤枠内がモックアップ作製部分)

G棟は基礎工事、H棟は鉄骨組み立て

 
2015年09月10日
 

大妻女子大学千代田キャンパス大学校舎G・H棟の建設工事が、着々と進んでいます——。

コルゲートバイプ

地中梁と耐圧盤の配筋作業が完了した大学校舎G棟建替工事=上写真(左)。現在は、地中梁のなかに人が行き来できる人通口用のコルゲートパイプ=上写真(右)=と空調用のクールヒートトレンチを設置していく作業に取りかかっています。

コルゲートパイプは建物の床下などを定期的に点検できるように設置するもので、直径は約70センチメートル、全長は一番長いもので1.6メートルあります。クールヒートトレンチは、取り込んだ外気を、地中熱を利用して、夏は暖かい空気を冷やし、冬は冷たい空気を暖めて建物内に供給する空調システム。自然エネルギーを利用しているので、省エネ対策にもなり、環境にも配慮しています。

H棟工事

大学校舎H棟建設地では、鉄骨組み立て作業が始まり、地上からも校舎の形が見られるようになってきました。クレーン車がアームを伸ばして鉄骨を運び、高い骨組みの上に登った作業員の皆さんが、鉄骨同士をつなぐ接合部分をボルト留めしていきます。鉄骨だけでなく階段も上写真のようにクレーン車で運ばれ、組み立てられていきます。

最近は秋雨が続き、雨の中の作業が多くなっていますが、近隣の皆さまの安全を第一に作業に努めておりますので、ご理解をお願い致します。

G棟掘削工事を終えて 鎮め物奉納

 
2015年07月08日
 

大学校舎G棟(2016年度完成予定)の地下掘削工事が終わり、7月6日、掘り進めた最も深い部分(地下約17メートル)に鎮め物が納められました=写真右

 

鎮め物は、土地の神様を鎮めるために、建設地中央に埋める供物のこと。通常、地鎮祭の時に納められるものですが、G棟は地下2階まであるため、地下掘削工事終了を待ってこのたび行われました。
本学関係者と施工業者は、建設地中央に掘られた穴に鎮め物を置いて土をかけ、改めて工事の安全を祈願しました。

 

鎮め物奉納 

掘削工事を終えたG棟は引き続き、建物と地面をしっかりとつなぎとめる地盤アンカー40本の設置、地中梁や耐圧板の配筋など、G棟を支える地下の基礎工事が進められています。

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 掘削工事を終えた地下部分


G棟地鎮祭行う

自立した女子の育成を促す場 大妻加賀寮完成

 
2015年03月31日
 

 大妻女子大学学寮の一つ「大妻加賀寮」(写真)がこの4月、いよいよリニューアルオープンします——。

 

 3月8日午前10時から大妻加賀寮で竣工式が行われ、大妻学院花村邦昭理事長をはじめ、実施設計と施工を担当した前田建設工業株式会社・小原好一社長など関係者が出席し、建物の無事完成を祝いました。

 

 当日、取材に訪れたメディア陣を前に花村理事長は「大妻加賀寮は6つの個室と共用スペースで構成するシェアルームをはじめとして、学生同士の交流を促す工夫が随所に取り入れられています」と話し始め、「キャンパスと並んで、本学が教育理念として掲げる『関係的自立』を実践する場となることを期待したい」と展望を述べています。
「住むだけではなく、成長を促す場」をコンセプトとして建てられた大妻加賀寮。その見どころをいくつかご紹介します。
 

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 展望を述べる花村理事長

   
   

 ○充実した共用設備で寮生同士の交流を促す

 

 成長を促す施設の筆頭が、冒頭で述べた個室付き6人用シェアルーム(写真右)。共用部にはリビングとオープンキッチンを設けています。大妻加賀寮は完全給食制ですので、基本的に朝夕の食事はつきますが、料理の腕を磨いたり、お弁当を作ったり、あるいは友達と一緒に料理づくりをして寮生の交流を深めたりすることができます。留学生も入寮予定なので、料理を介した国際交流も図れます。
 シェアルームの個室には、通常の個室と同様、トイレが設けられています。
 
 
 

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 大妻加賀寮は3棟構成ですが、各棟を繋ぐ共有部分にもキッチンスペースやラウンジを設け、生活と一体化したコミュニケーション空間の創出を狙っています。その他、和裁洋裁の学習室、レクリエーションルーム、トレーニングルーム、和室、ライブラリー&ラウンジなどが設置され、寮内で英語学習プログラムといった各種レッスンやイベントを開催予定。寮生同士の交流はもちろん、寮生自身の自主性や自立性を促す成長の場として機能することが期待されています。
 各棟の間の4カ所には、「春」「夏」「秋」「冬」の名前がついた4つの中庭が設けられています。それぞれ四季に応じた旬の草花が植栽されており、寮生の交流・憩いの場になるとともに、都心にいながら、緑と花を通じて春夏秋冬の移ろいを楽しむことができる場となっています。  

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左から中庭、和室、ライブラリー&ラウンジ
○立地の良さも魅力 柳田國男の旧居跡として区指定文化財にも

柳田國男銘板

 

 大妻加賀寮は山手線の真ん中JR・地下鉄市ケ谷駅徒歩15分の場所に位置し、都心のどこに行くのも便利で、就職活動にも有利、という抜群の立地の良さが大きな魅力。もちろん千代田キャンパスにも歩いて通学可能です。

   

 本学は創立間もない昭和初期から、上京してきた学生のために宿泊施設を学校内に用意して便宜を図ってきました。入舎希望者の増加に伴い、1941(昭和16)年に牛込区加賀町(当時)にあった民俗学者・柳田國男宅地を建物とともに購入し、寄宿舎としたのが大妻加賀寮の始まりです。
 柳田國男はこの地で日本近代文学の名著「遠野物語」を記したとされ、大妻加賀寮の場所は柳田國男にまつわる史跡として2013年に新宿区指定文化財に設定されています。詳しい由来は寮前に設置されている解説板(写真左)「『遠野物語』誕生の場所—柳田國男旧居跡」に記されていますのでお近くにお寄りの際はご覧ください。

 

○真新しい設備の中、ぽつんと古びたサインが——

 共用部ラウンジの壁に、一つだけぽつんと古びた「大妻女子大学寮」のサインが取り付けられています(写真右)。「周りの設備はすべて新しいのに」と不思議に思うかもしれません。実はこれ、旧加賀寮の門の外壁に取り付けられていたもの。
 そして、エントランスの壁面。木材が格子状に組み上げられた凝った造りになっていますが、こちらは旧加賀寮寮室の床材を再利用したもの。利用にあたり、一枚一枚磨き上げて組み上げました。
 老朽化にともない旧加賀寮をフルリニューアルして建てられた大妻加賀寮。取り壊しの前には、72年の歴史をしのんで200人を超える元寮生がお別れに訪れました。そんな元寮生の思いを受け継ぐべく、旧加賀寮の部材がさりげなく新しい大妻加賀寮に組み込まれているのです。
 
 
 

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 左から旧加賀寮の門の外壁、エントランスのサイン、旧加賀寮寮室の床

○女子寮としての工夫、対策も万全

  大妻加賀寮は女性が過ごしやすい寮としてさまざまな工夫が施されています。主なものでは、「木のぬくもりが感じられる温かい意匠を」「浴室の他にもシャワールームを多数設置」「防犯カメラや24時間有人管理などセキュリティ設備の充実」など。建物自体の耐震グレードは病院やデータセンター等のレベルにまで高められ、地震対策も万全です。

 ○ショップカフェは地域の方も利用可能です   

 大妻加賀寮には焼きたてのパンとコーヒーなどを提供するショップカフェ「コタカフェ加賀ショップ(kotacafé kaga shop)」が併設。千代田キャンパスの学生食堂「コタカフェ(kotacafé)」に続き、学生の新たな憩いの場となることが期待されています。

    

 コタカフェ加賀ショップは寮生だけでなく、近隣住民の方も利用可能です。営業時間は午前11時から午後9時まで。入れたてのドリップコーヒーが280円から味わえます。

 
 
 

kotacafe kagashop

G棟地鎮祭行う

 
2015年02月25日
 

大妻女子大学千代田キャンパス「大学校舎G棟(仮称)建替計画」の地鎮祭が2015年2月23日、建設予定地の仮設テントで執り行われました。
地鎮祭には花村邦昭理事長、荻上紘一学長、伊藤朋恭・栗原裕・大澤清二・南雲智副学長をはじめ、学院・工事関係者約40人が出席。理事長らが鍬(くわ)入れ=写真=を行って工事の安全を祈りました。

 

千代田校舎G棟は、旧体育館「大妻体育館」を解体した跡地に建設。都市型キャンパスとして敷地を有効利用するため、2つのアリーナ、講義室、研究室を内包した複合施設となります。学生の自主的な学習や発表の場として活用するアクティブラーニングスペースや、地域貢献の一環として女性とその同伴の子どもに開放するカフェの設置も計画しています。

 

G棟地鎮祭 

建築面積約1,561平方メートル、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地下2階地上7階塔屋1階建て。延床面積は約8,152平方メートルで、旧体育館の約7倍の規模となります。設計・監理は日建設計、施工は前田建設工業。2016(平成28)年12月末の竣工、2017(平成29)年4月稼働を目指しています。 

G棟パース南西から見たG棟イメージ

千代田キャンパスH棟着工

 
2014年12月05日
 
 

大妻女子大学は「千代田キャンパス再開発プロジェクト」の一環として、本館の北側に、「大学校舎H棟」を新設します——。(右図は完成予想CG

 

2017年春の利用開始を目指し、去る11月25日に着工したH棟のコンセプトは「新しい時代へつながる校舎」。1階エントランスに学生同士の交流を促進する吹き抜けのラウンジを設置、周辺環境と調和する外装デザイン、高度情報化社会に対応した最新機器の導入など、ひと・環境・未来との「つながり」を重視したさらなる教育環境の拡張と充実を図る新校舎です。地下2階、地上8階建て、延べ床面積約5,900平方メートル。研究室と教室を配置し、多摩キャンパスから徐々に千代田キャンパスに移ってくる社会情報・比較文化の両学部生を迎えます。(キャンパス移転の詳細はこちらをご覧ください)

 

H棟パース

 

H棟地鎮祭

 

H棟は建築主が三菱地所、設計監理が三菱地所設計、施工は前田建設工業。建物竣工後、H棟の土地建物を大妻学院が購入予定です。11月19日には建設予定地で地鎮祭が行われ、学院・工事関係者約30人が出席し、工事の安全を祈りました(左写真)。

なお、H棟建築と並行して、本館の南側では10月から体育館建て替え工事も着々と進行中。都市型キャンパスとして敷地を有効利用するため、2つのアリーナ・講義室・研究室を含む複合施設、「大学校舎G棟」(仮称)として生まれ変わる予定です。
G・H棟工事の進捗は今後も当サイトで随時お知らせしていきます。今年創立106年、大妻はさらに進化し続けます!

本館竣工式を開催 千代田キャンパス

 
2014年10月30日
 
 

 大妻女子大学千代田キャンパス本館E・F棟(写真右)の竣工式・竣工祝賀会が10月11日に開催されました。

   

 関係者42人出席の下、午前10時からF棟742講義室で竣工式(神事)が行われ(写真下)、花村邦昭大妻学院理事長、プロジェクトマネジメントに当たった三菱地所株式会社・有森鉄治常務執行役員、設計・監理を担当した株式会社日建設計・平石譲取締役常務執行役員、施工した戸田建設株式会社・宮崎泰代表取締役専務執行役員が玉串を捧げました。その後、無事工事が終わったことをねぎらい、花村理事長から平石取締役常務執行役員と宮﨑代表取締役専務執行役員に感謝状が手渡され、花村理事長へは記念品の目録が贈られました。 

 

本館E・F棟

 

神事

 

 竣工式に続き、午前10時45分から行われた見学会では、最新の天井換気システムを導入した調理実習室、399人収容可能な大講義室、コミュニケーションテラスなど充実した施設が公開されました。

   

 午前11時30分からは、E棟2階学生食堂「コタカフェ(kotacafé)」で卒業生、旧職員や建築関係者など約200人を招いて竣工祝賀会が開かれました。花村理事長は冒頭のあいさつで「皆さまのおかげで、創立者大妻コタカ生誕130年の記念すべき年に本館を完成させることができました」と謝辞を述べ、来賓を代表して、東京家政学院大学の天野正子学長からは「豊かな人間関係を育む施設をコンセプトに作られたとのこと。開かれた大学へのさらなる歩みを展開されることでしょう」と本学への期待を込めた祝辞が贈られました。

 続いて荻上紘一学長が「新校舎を最大限に有効活用して、真に自立した女性を育てることが私たちに課せられた使命」と決意を述べて乾杯。祝賀会場では、本館が更地の状態から完成へ至る過程をたどったスライドショーも放映されました。
 最後は伊藤朋恭副学長が「3年前の東日本大震災を乗り越え、数多くの皆さんの協力を経て竣工までたどりついた。1人でも多く人間性豊かな卒業生を送り出し、お世話になった方への恩返しに代えたい」と締めくくり、祝賀会は盛会裏に終了しました。

竣工式・祝賀会①大講義室の見学、②謝辞を述べる花村理事長、③天野東京家政学院大学学長、④荻上学長、⑤祝賀会場(コタカフェ)、⑥スライドショーの上映、⑦伊藤副学長

竣工を迎えました!新校舎F棟

 
2014年09月10日
 
 

 2013年4月11日から建設工事がスタートした千代田キャンパス新校舎II期棟が、 秋空の広がる9月2日に無事竣工を迎えました——。今後は本館F棟として授業等で利用していきます。

 

 完成したばかりの本館F棟の内部見学会が竣工日の9月2日にさっそく行われ、花村邦昭理事長や荻上紘一学長をはじめとする本学の関係者らがB1〜8階部分を巡回し、設備や内装の確認をしました。
 気になる本館F棟の内部を一足お先にご紹介します——。

 

 

 
 
 

F棟

 太陽の光がたっぷりと降り注ぐ1階のエントランスホールとコミュニティテラス=右写真。2階まで吹き抜けになっていることもあり、開放感のある空間が広がっています。壁には、さし色としてスクールカラーを意識した紫のパネルがちらほら=下写真(左)。天井にはバトンを4本備えているので=下写真(右)、ちょっとした作品の展示や垂れ幕をつるすことができます。
 
 
 

エントランスホール

エントランスホール2 

 約230席ほどの学生食堂(学食)フロアが広がる2階は、カリンの無垢材を使った床が印象的。また家具には、北欧家具ブランドの代表フリッツ・ハンセン社の「セブンチェア」と「アントチェア」のスタイリッシュな椅子(写真①②④⑤)やバッグフックのついたテーブルを採用するなど、女性に嬉しい工夫を凝らしています。学生食堂写真は学食スペース。①②大人数でも使えるテーブル、③大妻の校章があしらわられたテーブル、④一人席テーブル、⑤二人席テーブル、⑥配膳カウンター、⑦バッグフック さらに、学食スペースの奥には緑に囲まれた約80席ほどのテラススペースが!ここには、野菜をイメージという緑と白の丸いテーブル、椅子と日差しの強い日や雨の日でも使えるように電動オーニングの屋根が設置されています。
 また、足下にある小さな足跡をたどっていくとネコのオブジェが現れる、というちょっとした遊び心も。みなさんぜひ、探してみてください。 テラス 写真(左から)はテラス、ネコのオブジェ

 体育館

 

 このテラスのちょうど真下に位置するのが地下1階の体育館。天井までの高さは建物の2階分で、バスケットコート2面がすっぽり入る広さとなっています。壁の下部分をクッション性のある防護マットで覆うなど、安全面にも配慮した造りになっています。 

 
 
 より厨房に近い空間にこだわって作られたのが、5階にある調理実習室。
 業務用厨房機器はもちろん、厨房内の換気のために設置するダクトには、調理排気と新鮮空気を撹拌(かくはん)すること無く置き換える換気方式「置換換気」が備わった最新の換気天井システムを導入。調理排気や調理機器からの蒸気の再循環を防いで、厨房内の空気質を向上するだけでなく、これまでのダクトのように天井からぶら下がっていないので、調理場にいながら黒板やテレビモニターの確認がしやすくなります。また、コンロはガスとIHの両方を設置し、それぞれに見合った調理法が学べるように配慮。高い衛生環境を保つため、ロッカーと靴箱も設けています。
 実習室の前方には座学ができるスペースも。AV機器を使った指導もできるよう、テレビモニターに加え、スクリーンも完備しています。
 

5階調理実習室

講義室 

 

 講義室やゼミ室は、様々な形式で授業が展開できるよう机や椅子は基本的にすべて可動式となっています。一部、多くの学生を収容できる大教室では、机や椅子は固定されていますが、車いすの学生などに配慮して、前列のみ可動式の机を設けるなどの工夫を凝らしています=左写真。 

 
 

いよいよ完成間近 新校舎の全貌が見えてきました

 
2014年07月31日
 
 竣工までいよいよ1カ月となった千代田キャンパス新校舎II期棟(本館F棟)——。
 
 大妻通り側に面した2〜7階の外観部分には、窓ガラスと日照り調整や目隠しの役割を持つルーバーが、1階エントランスホール部分には、高さおよそ10メートルのフロートガラスが一面に取り付けられて、外観はすっかり隣接する本館E棟と溶け込み、新校舎の全貌が見えてきました。
 
 F棟外観

2階テラス 

 

 またⅡ期棟の東側部分では、体育館の屋上にあたる2階のテラスにウッドデッキと日よけの電動キャンバスが設置され、こちらも着々と完成に近づいている様子=左写真。次第に足場も解体され、外装工事は終盤を迎えつつあります。学生が夏季休業に入る8月は、内装工事を中心に作業に取り組み、9月の竣工を目指します。 

 
 

大学名サインがつきました 新校舎本館F棟

 
2014年05月20日
 
 着々と工事が進む千代田キャンパス新校舎II期棟(本館F棟)南側壁面に、「大妻女子大学」のサイン(右写真)が取り付けられたことにお気づきでしょうか——。
 
 サインは銀色のステンレス製で1文字の大きさが90センチ四方。東京メトロ半蔵門駅5番出口を出て本学に向かう袖摺(そですり)坂を登りきったところから徐々にご覧いただけます。 
  
 

F棟サイン 

E棟・北口サイン 

 

 昨春完成した本館E棟西側壁面には金色がかった茶褐色の大妻学院校章と「OTSUMA WOMEN’S UNIV.」の英文字サイン(写真左)が、大学校舎北口側壁面にはスクールカラーで古代紫色の「大妻女子大学」のサイン(写真右)が設置されています。これで北・南・西の3方向から、大学名を臨むことができます。

 
 本館E棟と大学校舎同様、建設中の本館F棟のサインも、夜間はLEDでライトアップされる予定です。どうぞお楽しみに!

建物らしさが感じられるように

 
2014年04月24日
 
 満開だった桜も散り、青々とした葉が茂り始めた4月下旬——。
 新校舎Ⅱ期棟(F棟)建設地では、鉄骨建方(たてかた)工事も終わり、地上7階地下1階建ての校舎の骨組みが完成!また、床材デッキプレートの上に梁(はり)を敷き、コンクリートを打ち込んで床を作る床スラブ工事も終盤を迎え、ようやく建物らしくなってきました=右写真
 
  
 

骨組完成

耐火被覆材

 

 ここで一息つきたいところですが、現場ではそんな間もなく、秋の竣工に向けて着々と作業が進行中。現在は、火災時の延焼や鉄骨の温度上昇を防ぐための耐火被覆工事に取りかかっています。
 耐火被覆材というとスプレーのように吹き付けるタイプが一般的ですが、今回は耐火・断熱性の高い素材でできたシートタイプの耐火被覆材=左写真=を鉄骨や梁に巻き付けていきます。このシートタイプの耐火被覆材は、吹き付ける耐火被覆材と比べて、施工中の発塵がないので周辺地域の環境への影響も少なく、さらに厚みや重さも抑えられているので、柱や天井にかかる負担を軽減することができます。

 今後は耐火被覆工事を進めつつ、南工区からPC(プレキャスコンクリート)板の外壁を鉄骨間に組み込む外壁工事にも取りかかる予定です。

 

こだわり詰まった新別館をご紹介

 
2014年03月10日
 
 2月末に竣工した大妻女子大学新別館では、3月6日(木)に設備や内装確認をするための内部見学会が行われ、花村邦昭大妻学院理事長や荻上紘一本学学長をはじめとする学内外の関係者およそ20人が1〜7階部分を内覧しました=右写真
 
 
 

新別館内部見学会

新別館外観

 
 地上7階建て高さ約26メートルの別館北側部分はなんと全面ガラス張り!実はこれ、窓ガラスではなく「カーテンウォール」というガラスの壁。2枚のガラスを重ねた間にガスなどを封入した遮熱と断熱性能の高い「LOW-eガラス」を使用しているので、省エネ効果の実現に加えて、紫外線対策にもなっています。
 また、災害対策も万全で、耐震性はもちろんのこと、屋上には急な停電時でも全フロアで3〜4時間は稼働できる自家発電装置が備え付けられています。この他に、いざというときにスムーズに備蓄品を運搬できるよう、広さおよそ64平方メートルの防災備蓄倉庫を1階に設置して、隣接する大妻中学高等学校の敷地とも行き来できるようにしたり、大妻通りの谷間に位置する別館の浸水対策として、入り口には防潮板が設置できるようになっていたりします。
 
新別館1F写真は(左から)防災備蓄倉庫、防潮板、別館入り口の防潮板設置部分  さらに別館の大きな特徴とも言えるのが「スライディングウォール」という可動式間仕切り壁。特に2階の課外学習室はドアを含むすべての壁が可動式となっていて、学生の人数によって教室の大きさやレイアウトを自由に変えることができ、通常5つある教室が1フロアーすべてを使う1教室になるなど、フレキシブルな対応を可能にしています。これに応じて教室のサインをマグネット式にして取り外し可能にしたり、ドアノブを折りたたみ式にしたりと工夫した作りとなっています。同室は主に本学の課外英語力強化プログラムを学ぶ場として活用する予定で、見学会に参加した荻上学長は「英語は下手でもいいから使う場を作らないと上達しない。英語しか使用してはいけない空間にするのもいいかもしれないですね」と話していました。新別館2F 写真は(左から)スライディングウォール、折りたたみ式のドアノブ 3月中には教職総合支援センターが3階、国際センターが4・5階、キャリア教育センターが6階、地域連携推進センターが7階にそれぞれ移転する予定です。

鉄骨建方工事始まる 東工区

 
2014年03月03日
 
 新校舎Ⅱ期棟建設地の東工区では、早くも鉄骨建方(たてかた)工事が始まりました——。
    
  階ごとに柱を分割し、1本約7トンの鉄骨を赤い巨大タワークレーンで吊り上げて組み立てていくこの作業=右写真(上)。東工区では、すでに地下1〜地上2階にあたる1〜2節の鉄骨が組まれて、床材のデッキプレートを敷くデッキ敷き作業に取りかかっており=右写真(下)、その後、デッキプレートの上にコンクリートを敷いて床を作る床スラブ工事へと進んでいきます。
 実はこのスペース、完成すると地下1〜地上1階にあたる部分が体育館に、さらにその上の2階部分は緑に囲まれたテラスとなる予定=下写真! 今後は、南工区、北工区の順に他の工区でも鉄骨が組まれ、校舎の骨組みを形成していきます。
 

鉄骨建方工事

完成予想図 

(左から)体育館、2階テラスの完成予想図 

東工区から基礎工事始まる

 
2014年01月10日
 
 新校舎Ⅱ期棟建設地では、杭打ち作業が終わり、いよいよべた基礎と言われる配筋工事とコンクリート打設への作業が始まっています=右写真
 
 
 

べた基礎工事

 北、東、南の3つに分けられた工区=下写真(左)=のうち、東工区では一足早く地中梁(はり)が組まれ、これを貫くように土台となる耐圧版の鉄筋が敷かれました。新校舎の基盤を作るこの基礎工事は、建物の安全性・耐震性を左右するとても重要な工程の1つです。引き続き、北工区、南工区の順に梁を敷き、その後コンクリートを流し込んで土台を作っていきます。

 北工区にお目見えしたのは、工事車両が乗り入れ、地上から地下へ資材を降ろしやすくする「構台(こうだい)」と呼ばれる足場。重いクレーン車を支えてスムーズな工事をサポートします。さらに、全長68メートルにもおよぶ真っ赤な巨大タワークレーン=下写真(右)=が設置されたのが南工区。クレーン車は高層ビルや大型建造物の建設に欠かせない重機で、鉄骨などの重い資材を吊り上げて移動させたり、組み立ての際には上まで運んだりと、躯体(くたい)工事終了まで活躍します。

タワークレーン車 

地鎮祭行う 加賀寮建て替え工事

 
2013年12月11日
 

 東京・新宿区市谷加賀町にある大妻女子大学学寮の一つ、通称「加賀寮」の建て替え工事地鎮祭が2013年12月9日午前11時から、建設予定地の仮設テントで執り行われました。
 地鎮祭には花村邦昭理事長、荻上紘一学長、栗原裕・大澤清二副学長をはじめ、学院・工事関係者約30人が出席。理事長らが鍬(くわ)入れ=写真=を行って工事の安全を祈りました。

  

 

 

鍬入れ 

 老朽化にともなう建て替えのため、この3月でいったん幕を閉じた加賀寮。本学の学寮の中で72年という最も長い歴史を持つこともあり、閉寮直前の見学会には200人を超える元寮生が集まりました。この度のリニューアルで地下1階地上4階建てだった建物は、地下1階地上6階建てにグレードアップ。2015年2月の完成を目指します。詳細は本サイトで随時お知らせいたしますので、どうぞお楽しみに。

加賀寮パース 

会場に設置された完成予想図  

基礎工事始まる 新校舎Ⅱ期棟

 
2013年11月11日
 

 いよいよ基礎工事に突入しました——。

 

 およそ半年におよぶ旧本館と記念会館の解体工事が終わり、新校舎Ⅱ棟建設地では、校舎の基盤となる杭(くい)打ち作業が行われています。

 

 先端がドリル状になった杭打ち機=右写真(緑色の重機)=で掘った地下およそ30メートルの深さの穴に、全長25メートル、直径60~80センチ、重さ4トンの杭を打ち込んで基礎を作っていくこの作業。6メートル四方の間隔になるよう、11月いっぱいかけて計48本の杭が打ち込まれる予定です。

 

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  地盤を掘削する際には、土が崩れてしまわないようにセメントと水を混ぜた「セメントミルク」を注入して、断面を固めながら掘り進めます=写真①
 また、25メートルにもおよぶ杭は、10メートル2本と5メートル1本の3つに分け、1本ずつクレーンで持ち上げながら埋め込み、杭と杭をジョイント=写真②。同作業中には、穴の中にセメントが注入されいるため、杭の中心の空洞部分からまるで噴水のように勢いよくセメントがあふれ出していました=写真③
 すべての杭が接続されたら、最後に杭打ち機のアームを杭をとらえるアタッチメントに付け替えて、ゆっくりと回転させながら打ち込んでいきます=写真④。杭の打ち込みは、地震や地盤の弱さから構造物を支えるために行う重要な工程の1つ。10センチのずれも許されないので、穴の近くから職人さんが重機の操縦者に細かく指示しながら、慎重に作業に徹します。
 

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マンホールトイレ 設置テスト行う

 
2013年10月22日
 

 大妻女子大学千代田キャンパス本館E棟の北側駐車場で10月17日、マンホールトイレ=写真=の設置テストが行われました。


 マンホールトイレとは、災害時に建物内のトイレが使えない状況になった時に、マンホールの上に設けられる簡易トイレのこと。7月25日付け建築日記でもお伝えしたとおり、この春、本館E棟建築に合わせて初めて本学で導入されました。今回の設置テストは、実際に災害が発生した時、スムーズに運用が始められるかどうかを検証するものです。

 

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 当日は①マンホールのふたを開ける②マンホールの中からテントを出す③マンホールのふたにポータブルトイレを取り付ける④トイレの上にテントをかける—といった実際の手順を再現。職員らは災害発生後の動きをイメージしながら、「マンホールを開ける時に必要な工具はどこに準備するか」「テントはどう固定するか」など具体的な段取りを確認しました。

 駐車場に設置されているマンホールトイレは全部で8基。災害時は千代田区在住の方も利用が可能です。マンホールトイレは11月26日に行う千代田キャンパス防災訓練でも設置し、参加者に説明が行われる予定です。

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写真左からマンホールのふたにトイレ固定用パーツを取り付け、マンホールから出されたテント、テントのフレームの組み立て

上棟式しめやかに 新別館

 
2013年10月21日
 

 大型台風26号が猛威を振るった翌日の10月16日、大妻学院「新別館(仮称)」(地上7階建て)の上棟式が行われ、鈴木勉本学事務局長や前田建設工業大妻作業所の鈴木祥訓所長など工事関係者およそ20人が出席しました。

     

     

 

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 まず、靖国神社の神職による神事が、午後2時から建設地に隣接する本学大妻中学高等学校に設けられた仮設テントでしめやかに執り行われました。奉り始めの楽による笛の演奏で始まった神事は、清めのおはらいの「修祓(しゅばつ)」、神を迎える「降神(こうしん)の儀」、神前へ供物を献上する「献饌(けんせん)」、斎主の「祝詞(のりと)奏上」、災いをはらい清める「切麻散米(きりぬささんまい)」、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と進み、最後の「神酒拝戴(しんしゅはいたい)=左写真」では、神職からの「大妻学院のますますの振興と発展を願って乾杯」との口上とともに、参列者全員が御神酒で乾杯。竣工までの工事の安全と、竣工後の建物の無事を祈願しました。

 続いて、新別館建設現場で行われた上棟行事では、建物の最上部を構成する部材(鉄骨)を取り付ける「棟上げの儀」が行われました。長さ約4メートルの鉄骨の両端2カ所にボルトを取り付け、リボンで飾られた金と銀の2本のレンチで「エイ、エイ、エイ」との大きな掛け声とともにボルトが締められると=下写真(左)、会場からは拍手が。そして同鉄骨は、同館を形成する最後の骨組みとして無事最上部に取り付けられました=下写真(右)。今後も平成26(2014)年2月の竣工を目指して作業に取り組んでいきます。

    

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解体工事も終盤 順調に作業進む

 
2013年09月19日
 
 新校舎Ⅱ期棟建設のため行われている旧本館と記念会館の解体工事が終盤を迎えています——。  外壁以外を取り壊す“中抜き解体作業”が7月下旬に終わり、8月には外壁を取り壊す“壁倒し解体作業”が行われた旧本館と記念会館。工事作業員のみなさんの賢明な仕事ぶりもあって、地下2階・地上8階建ての旧本館と地上6階建ての記念会館の面影はすっかりなくなり、およそ40年ぶりに地面が顔を出しました=下写真(右)20130919_1.jpg 大きな音を伴う解体作業ですが、騒音は70〜77デシベル、振動は50〜60デシベルを保ち、千代田区の条例で定められている騒音80デシベル、振動70デシベルの上限を超えないよう、一つひとつの作業に丁寧に取り組んでいます。

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 また、Ⅱ期棟建設地に面した本館E棟の外壁に目をやると、何やら白い板で覆われています=左写真。これは、防火部材といって延焼を防止するためのもの。Ⅱ期棟建設中に、万が一火災が発生しても、本館E棟まで燃え広がらないよう安全のために取り付けられています。ちなみに防火部材が取り付けられているのは、今後、本館E棟とⅡ期棟が接続する部分です。
   
 このように安全対策も完璧。今後は2014年度の完成を目指し、10月上旬から基礎工事に取りかかる予定です。まだまだ近隣の皆さまにはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

他大学から一般企業まで342人が参加! 千代田キャンパス本館E棟施設見学会

 
2013年09月13日
 

 今年3月に完成した大妻女子大学千代田キャンパス本館E棟の施設見学会が9月10日(火)の午前と午後の2回にわたって行われ、他大学などの教育機関から一般企業まで38校49社342人が参加しました。

 

 当日は、150インチの大きなスクリーン3台を使って、実際に模擬授業を行いながら導入されたAV機器について説明=右写真。その後、5グループに分かれて、【3階】362・363ゼミ室、【4階】452・454講義室、【5階】552・562ゼミ教室、【11階】会議室を見学しました。キャンパス内の撮影がOKだったこともあり、見学中には、カメラやスマートフォンを片手に写真を撮ったり、熱心にメモを取ったりする姿があちらこちらで見られました。

     
     
 

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○実用的なAVシステムでスムーズな授業
   
 「真に自立した女性を育む空間」がコンセプトの本館E棟では、授業の「質の向上」と学生の能動的な「学習意欲の向上」を実現した学習環境が整っています。その1つが、授業等で使用する最新鋭のAVシステムの導入です。
 
 まず、タブレットによるAVシステムの操作。従来の教室は、プロジェクターなどのAV機器の操作パネルが教卓に設置されているため、教員は教卓に張り付いて講義するという一方通行の授業スタイルになりがちです。しかし、リモート操作システムの導入で、教員はタブレットを手に自由に教室内を移動し、学生の視点を確認しながら、学生のより近くで講義をすることが可能になりました。学生からのレスポンスを見逃すことなく授業が展開でき、学生と教員の距離が近づくことで、さらなる「学習意欲の向上」が期待されます。
 次に、テレビ会議システムを活用した遠隔授業や教室間中継システムの導入です。これは、1教室の学生収容人数に限りがあるという課題に対応したもの。異なる教室でも授業に参加できる双方向コミュニケーションの学習環境を整え、都市型キャンパスの限られたスペースの中での効果的な学習を可能にしました。授業収録システムの導入により、学生は授業内容の再確認がいつでも可能となり、より理解度の高い振り返り学習も実現させています。
 そして、メディア教育開発センターによる遠隔操作サポート。授業中にAV機器に問題が生じた場合、わざわざ職員が教室に行かなくても遠隔操作で迅速に対応することが可能になりました。これにより、教員を待たせる時間をなくすだけでなく、授業の中断を減らせるので、限られた学びの時間をより有意義なものにしています。
 
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 写真は(左から)、タブレットによるリモート操作を用いた模擬授業、教室間中継システム、遠隔サポートシステムの実演
 学校法人大妻学院は、2008年に創立100周年を迎えました。こうした取り組みは、本学が次の100年に向けて掲げたミッションと経営指針の1つである「千代田キャンパス再開発プロジェクト」の一環として行われています。

地鎮祭行う 新別館

 
2013年07月30日
 
 大妻学院「新別館(仮称)」(地上7階建て)の建替え工事地鎮祭が2013年7月25日午前10時から、建設予定地(千代田区三番町5-4)の仮設テントで執り行われました。
 地鎮祭には花村理事長をはじめ、荻上学長、伊藤・栗原・大澤・南雲の4人の副学長と、早坂善彦前田建設工業取締役や竹内晋一三菱地所設計代表取締役など工事関係者ら約20人が出席。理事長らが鍬(くわ)入れを行って=写真=工事の安全を祈りました。
     
 新別館には、教職総合支援センター、国際センター、キャリア教育センター、課外英語力強化プログラム教室といった国際交流や学生の各種サポートに携わる部署・教室と、学内の地域連携・貢献活動の取りまとめを行う地域連携推進センターを収容予定。2014年4月からの利用を目指しています。     
 

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本館E棟トリビアを紹介します!

 
2013年07月25日
 
 千代田キャンパス本館E棟エントランスのシンボルツリーはなぜシダレザクラ?(写真上)トイレの表示で使われている木の人形は何の大きさと同じ?(写真下)。
この4月から利用が始まっている本館E棟の特徴17件をトリビア(雑学的知識)集としてまとめてみました。以下のリンクからぜひご覧ください。
 
千代田キャンパス新本館施設の特徴
   

 トリビア集では冒頭のような豆知識のほか、12階の屋上緑化とソーラーパネルの設置、災害時に校舎内のトイレが利用できなくなった場合のため北側駐車場にマンホールトイレ8基を用意してあること、天井の随所に加湿器を設置して冬場の乾燥対策を講じていることなども記載。環境、安全性、利便性への配慮はもちろん、大妻らしいデザインや遊び心を意識して設計された本館E棟の多彩な魅力を紹介しています。

 

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  紙面の都合で今回取り上げられなかった内容もたくさんありますので、随時この建築日記でご紹介します。E棟南側に延長して建設されるF棟(2015年完成予定)の最新の設備なども徐々に披露していきますので、どうぞお楽しみに!

 
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    ①12階の屋上緑化とソーラーパネル②マンホールトイレ③マンホールトイレ使用イメージ④天井の加湿器
       
   
        

巨大なハサミでスイカをキャッチ 安全意識を高める

 
2013年07月10日
 

 関東地方では、平年よりも15日早く梅雨明けが発表されましたが、その前日の7月5日、大妻女子大学千代田キャンパス再開発プロジェクト新校舎Ⅱ期工事現場では、工事作業員の安全意識を高めるための一風変わったイベントが行われました——。

 

 これは、現在、作業が進む旧本館と記念会館の解体工事で活躍するコンクリート圧砕機(解体専用のショベルカー)を使って、スイカを割らずに持ち上げるというもの=写真。同工事を担当する戸田建設が「安全週間」の一環として実施しました。
 挑戦した工事作業員2人は、ゆっくりとアームを下ろすと、先端の巨大なハサミ部分で器用にスイカをつかんで持ち上げ、大成功。普段は、建物を支える太い柱や壁を切り崩す威力を持ったハサミですから、決して容易なことではありません。日頃から正確で丁寧な作業を心がけているからこそ成せる技です。そして最後には、全員で拳を空に突き上げながら「おー!」と声を合わせて一致団結=下写真、安全第一の作業を誓いました。今夏も厳しい暑さが懸念されますが、今後もより一層の注意を払って作業に取り組んでいきます。 

 
 

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解体工事着々と進む 新校舎Ⅱ期棟

 
2013年07月01日
 

 新校舎Ⅱ期棟建設のため、旧本館と記念会館の解体工事が急ピッチで進んでいます——。

 

 地下2階・地上8階建ての旧本館と地上6階建ての記念会館では、およそ1ヶ月をかけて内装が解体され、壁や配線などが手作業で取り除かれました。5月中旬から、クレーンで吊り上げた重機2台を使って、屋上から順に6階まで1フロアずつ取り壊していく解体作業=下写真(中央)=が旧本館でスタート。現在は、重機を下ろし、下から外壁以外を取り壊す中抜き解体作業が1階から5階部分で行われています=下写真(右)
 今後は、旧本館の1階から5階の外壁が取り壊された後、記念会館の解体作業へと移ります。
 

 
 旧本館
                    旧本館工事の様子
 
 同様の方法で一足早く解体を終えたのは、課外英語力強化プログラム教室などがあった別館と教職総合支援センターや就職資料室のあった別館2。地上5階建てだった建物は跡形もなく、まっさらな地面が広がっています。
 
 別館・別館2
              別館・別館2工事の様子 
   
 建物の位置関係については、下の見取り図をご覧ください。
 
 見取り図
 
 

いよいよⅡ期工事スタート 定礎の中から思い出の品々が

 
2013年04月24日
 

 新学期が始まった4月1日、1年4ヶ月をかけて完成した本館E棟には学生のにぎやかな声が響き渡っていますが、さっそく4月11日から新校舎Ⅱ期棟建設のため、旧本館と記念会館の解体工事が始まりました。

 

 その作業開始に合わせて、旧本館は1970(昭和45)年、記念会館は1972(同47)年の竣工時にそれぞれ埋め込まれた定礎箱がおよそ40年の時を超えて開かれ、中に入っていた当時の新聞や学校案内、学術雑誌からお金までおよそ50点の品々が取り出されました。

 
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①1970年8月15日付新聞4紙 ②(左から)1972年度大学要覧、学生募集要項 ③(左から)封筒に入ったお金16,666円、大妻中学高等学校案内、紀要 ④学部学会誌等 ⑤学校だより ⑥大妻女子大学新聞等
 
 

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 そのうちの1つ、旧本館から取り出されたステンレス製の定礎プレート=写真左=には、「定礎に収めて」とのタイトルに続き、冒頭に「本学院始祖大妻コタカ先生が昭和45年1月3日85才の天寿を全うされた同じ年の8月奇しくもここに大妻学院本館が落成するに至った」と記載され、創立者・大妻コタカの偉大さと功績、本学院のさらなる発展を願う当時の理事長らの強い思いが綴られていました。
 
 今後の解体工事は、ハンマー等を使って手作業で天井や床などを剥がしていく内装の解体が終わった後、5月中旬頃に外装の解体が行われ、最上階から順に重機等を用いて建物を壊していく予定です。解体作業にあたっては、建造物やガラスの破片が飛び散らないよう建物全体をシートで覆い、窓ガラスにはテープを貼るなど地域住民や通行人への安全・配慮も忘れません=写真右
 
 
 

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新校舎Ⅰ期棟の内部に潜入

 
2013年03月14日
 
 都内で春一番が吹いた3月1日、竣工間近の新校舎I期棟(完成後は本館E棟と呼びます)では、設備や内装確認をするために、学内外の関係者による内部見学会が行われ、B1〜12階部分を巡回しました。一足お先に、本館E棟の内部の様子を少しだけご紹介します。
    
 まずは最上階の12階。同フロアーには理事長室や学長室などが連なり、各部屋の窓からは皇居や東京タワーなどが展望できる素晴らしい景色が広がっています=写真①。さらに併設されているテラスにはソーラーパネル22枚が設置されており、校舎の高さを生かし、太陽光をエネルギーとして活用していきます。
続いて地下1階の講義室。同講義室は千代田キャンパス内で最も広いスペースを誇り、最大336人の学生を収容することができます=写真②。さらに教室の外壁の外側の地面を深く掘り下げた空堀(ドライエリア)を設けることで、地下に位置する閉塞感の解消や採光・防湿・通風の確保をしており、学生が快適に過ごせる空間作りに努めています。
 

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 2階事務室は、2ヶ月前までコンクリートや配線がむき出しで、奥には資材を運ぶためのエレベーターが貫通していましたが、今はカーペットが敷かれ、塗装された壁には教員の在席状況が表示されるモニターが備わり、すっかり事務室らしい空間へと変貌を遂げています=写真③。   
     
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 今後は、現本館と記念会館の解体作業が4月から始まり、大妻通りに面して南北に長い地上7階建ての新校舎Ⅱ期棟が建設されます。
    
    

校章・英字ロゴお目見え

 
2012年12月17日
 

 あらかじめ大妻学院校章と「OTSUMA WOMEN’S UNIV.」の英字ロゴの陶板が取り付けられている外壁PC板が12月12日にクレーンでつり上げられ、新校舎I期棟(完成後は本館E棟と呼びます)の西側外壁にセットされて、ほぼ一般の目に触れるようになりました=写真左、右は完成予想図。「ほぼ」と表現したのは、掲載写真のとおりPC板の境目に掛かる校章の「妻」の字の上部とM・E・Nの3字は、取り付けの際の接触で破損しないようPC板から外してあったからで、これらは1月にゴンドラで近づき、追加して取り付けられます。

 

 
 
 

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 校章は直径2.3メートル、英字ロゴは1文字の縦の長さが約50センチで、いずれも厚み2センチの信楽焼の特注。標示板で一般的なステンレス製よりも温かみと重厚感があり、軽量化を図れるので陶板を採用しました。外壁との調和とコントラストを考慮して、赤褐色で知られる信楽焼の色ではなく、金色がかった茶褐色に焼き上げられました。

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 壁面にセットするのに先立って、前日の夕方、校章を地面に平置きにしたまま照明の点灯テストが行われました。省エネに配慮した赤、青、緑3色のLED計1,920球が校章の裏に取り付けられ、イルミネーションコントローラーでさまざまな色に変化させることができ、校章を間接照明で浮かび上がらせます。東京スカイツリーではありませんが、季節やイベントに応じて色を変える考えもあるのでご期待ください。
 
点灯テストの様子

内部工事の進み具合を確認

 
2012年12月13日
 

 千代田キャンパス再開発プロジェクトに伴う新校舎I期棟(完成後は本館E棟と呼びます)建築工事は来年3月の完成をめざして急ピッチに進んでいますが、内部工事の進み具合を確かめるために、学内関係者を集めた今年2回目となる内部見学会が12月11日に行われ、2、3階部分を巡回しました。

 

 まずモデルルームとして2階に1室だけ先行して作ったキャリア支援資料室の壁・天井・窓枠等の内装を点検し=写真右、次いで2階北側の事務室、3階北側の情報処理教室や、本学では初の設置となるエスカレーターの工事現場を確認しました。

 

 

見学の様子

 資料室や講義室など学生が専ら使用する部屋の窓枠の下には、省エネ対策の空気で壁を作って外気の影響を防ぐ「エアバリアー」が設置され、真夏や真冬のエアコン使用を抑えることをめざしています。全館の照明には全てLEDを採用し、省電力化を図る設備を積極的に導入します。
 
 3点合成
 写真左から2階事務室、エアバリアー、エスカレーター

窓枠・ガラス入る

 
2012年11月26日
 

 千代田キャンパス再開発プロジェクト1期工事は、11月7日に鉄骨が組み上がって上棟し、外壁のPC板の取り付けと並行して、窓枠とガラスの取り付けが1・2工区南側から始まり、東、北側と順に進められています。(写真は北側1、2階部分の窓枠とクレーンで運ばれるPC板

 

 ネットに覆われてちょっと見えづらいのですが、建物の中では耐火間仕切りや天井内設備の整備など内装工事も本格化しています。併せて行っている屋上の防水工事のため、アスファルトのにおいが発生する場合があり、近隣のみなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞお許しください。

 
 
 

ガラス、PC板クレーン

稜線までくっきり 富士山

 
2012年11月13日
 

 11月10日の東京は、風が強かったせいかほとんど雲一つない秋空が広がり、千代田キャンパス再開発プロジェクト1期ビル工事現場の北側から西の空を見ると、ビルの谷間に富士山が顔をのぞかせていました。カメラを望遠モードにして撮影してみると、稜線(りょうせん)までくっきりと写っていました。

 

 今度は学校からほど近い「セブン・イレブン」九段大妻通り店の前の歩道から東の方角を見ると、東京スカイツリーがこれまたくっきりと見られました。

 
 
 

1113_01.JPG

秋の日はつるべ落とし

 
2012年11月01日
 
 秋の日はつるべ落とし——。近ごろの東京は、日の入りもすっかり早くなって、午後5時にはあたりが暗くなってしまいます。千代田キャンパス再開発プロジェクトの1期工事現場では、日中はネットを被されて見えにくかった工事現場の中も夕方以降は作業灯に照らされて、階段が12階まで続いているのが浮かび上がってきます=写真(北東側から南西方向に見た現場。向かって左側は外壁のPC板が取り付けられ、右側奥には高くクレーンが伸びています。広角に撮影しているため上層階は湾曲して写っています)。
 
 
 

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構台解体作業始まる

 
2012年10月02日
 
 猛暑の夏はどこへやら、近ごろは秋めいて過ごしやすい日が続くようになりましたが、新校舎1期の完成まであと半年となり、作業は急ピッチで進められています——。
   
 千代田キャンパス再開発プロジェクト1期工事現場では、先日1・2工区の南側部分から始まったPC板の外壁を鉄骨間に組み込む工事が1工区東側部分まで及び、英大使館裏通りの歩道に立つと、紫がかったベージュ色の外壁が目にできるようになりました=写真右。今は武骨な鉄骨が目立つ新校舎建築現場ですが、すべて温かみのある外壁で覆われる日が楽しみです。
 
 

外壁画像

  
 鉄骨組み工事の最終段階に入るため2カ所ある構台(こうだい)のうち西側の解体が始まりました=下写真。構台とは巨大クレーンが乗り入れられるように組まれた、いわば足場で、西側構台は、建設用地の地上中央の北から南側へ2工区に食い込んだ形となっているので、その部分の鉄骨組みができるように解体し、解体部分に鉄骨を組み上げていきます。再来週には残る東側の構台解体が同じように行われます。
 
 構台解体写真
 

大妻中高からの写真

 
 新校舎の鉄骨組みは、すでに最上階の12階まで組み上がったところがあり、大妻中高校舎から見ると8階建て本館奥に頭をのぞかせるようになりました=写真。1期工事が終わると来年は本館と記念館が取り壊されて2期工事に入り、2014年の新校舎完成を目指します。(M)
 
  
  
 建築用地図  

ほんのり色づきました 外壁工事始まる

 
2012年09月10日
 

 千代田キャンパス再開発プロジェクト1期工事は、8月下旬から一段と拍車がかかった印象で、着手が遅かった大妻通り寄り3工区にもたちまち仮囲いを超えた高さに鉄骨が姿をのぞかせ、10階まで鉄骨が組み上がった所もあります。そんな鉄骨組み工事は、鉄骨のさび止めのグレー色がめだついささか冷たい感じの世界でしたが、内装工事に早急に着手できるよう、外壁工事も1・2工区の南側から始まって、現場もほんのり色づきました=写真。シートに覆われてちょっと見づらいのですが、東の英大使館裏通りの道路側から、温かみがあるアースカラーを基調とした、ほんの少し紫がかったベージュの外壁がご覧になれます。

 

 1月12日付建築日記でお伝えしたとおり、本学の外壁工事には着色やカットをあらかじめ工場で済ませたPC(プレキャストコンクリート)板を鉄骨と鉄骨の間に組み込む「PCカーテンウォール(PCCW)工法」が採用されています。現場での作業を抑えた合理的な工法なので、2階から5階までの取り付けはわずか2日間で終わり(1階はドライエリアのためPC板は使用しません)、引き続き鉄骨組みも行いながら、1工区の南面から東面へと回り込むように工事は進んでいきます。(SE)

 

 
 
 

外壁画像

平面図
 

久しぶりに夏の富士山が

 
2012年08月16日
 

 旧盆中の8月16日は、残暑厳しい折柄でも着々と校舎建て替え工事は進んでいます。もっとも、昼休みはまだ壁ができていない作業現場でお昼寝をする作業員の方も。あんな高い所で気持ちよさそう。

 

 さて北側から工事現場の撮影をしようと秀和ビルの上層階の非常階段に上ってみると、この日の午前は珍しく富士山の山頂部分がビルの谷間に見えていました。ちょうど大学校舎アトリウムの傾斜の付いたガラス屋根の向こうの方向です。秋晴れシーズンとは異なり、夏の富士山はすぐ雲に包まれてなかなか見られませんから、ちょっと得した気分です。

 
 
 

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豪雨にも負けず

 
2012年08月06日
 
 広島は67回目の「原爆の日」を迎え、俳優・地井武男さんのお別れ会が青山葬儀所(港区)で営まれた8月6日の千代田キャンパス再開発プロジェクト1期工事現場の様子はと言うと——。午前11時ごろ空は暗くなり、天気予報どおりのにわか雨、それも一時は豪雨と呼ぶべきものすごい勢いでした。でも午後4時ごろには青空が雲の切れ目にのぞかせて、また夏の蒸し暑さに逆戻り。でも豪雨にも負けず、工事は続き、ちょっと雨足が収まると、梁(はり)と斜めの筋交い(ブレース)が一体化した部材が巨大クレーンに宙づりにされて空を移動し、大妻通り沿いの第3工区の鉄骨も次第に組み上がってきました。

建築日記

現在の建築状況をご覧頂けます。

2017年04月04日

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大学校舎G棟・H棟竣工式を挙行

2017年02月20日

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G棟の建物内部を紹介!

2017年02月15日

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大学校舎G棟竣工

2017年02月15日

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G棟竣工 マスコミ向け記者会見

2016年12月06日

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G棟の全貌、いよいよ現わる

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