事業の目的
日本語や日本文学は、「日本人」だけのものではありません。学問の領域でも、日本国外出身の研究者や、国外で活躍する研究者の仕事が研究の進展に重要な役割を果たしてきました。
そこで、記念すべき節目の年に、「国文学」の扉をさらに押し開けて、さまざまな「世界」と出会うための一歩を踏み出してみたい。そんな思いから、今回のイベントを企画しました。
事業実施内容
・記念講演の実施
『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)、『真ん中の子どもたち』(集英社)などの著書をお持ちで、近年、国と国、日本語・中国語・台湾語、公的な言語と私的なことばとの〈あいだ〉を鋭くしなやかに問い直す作品を次々と発表されている作家、温又柔氏による記念講演を開催します。
日本文学科・国文科の学生とのコミュニケーションにも参加していただく予定です。
・トークセッションの実施
それぞれの場所で日本語や日本文学と出会い、学んで来られた方々をお招きし、日本語や日本文学という「窓」からいったいどんな「世界」が、どんな風景が見えてきたか、ご自身の研究や経験をもとに語っていただきます。
21世紀に日本語・日本文学を学ぶ者として、日本語と日本文学から始まる出会いの意味を、日本語と日本文学から見えてくる「世界」の拡がりを、複数の視点から考えてみたいと思います。
開催要項
日時
12月8日(土)13:30~
場所
千代田キャンパス本館E055教室
内容
<第1部>
(1)基調講演
講演者:温又柔 氏(作家)
(2)講演者への学生からの質問・インタビュー
<第2部>
トークセッション
[登壇者]
ツベタナ・クリステワ氏(国際基督教大学教授、日本古典文学)
きむ・ふな氏(翻訳家、日本近代文学・韓国近代文学研究者)
ファリエーロ・サーリス氏(翻訳家、日本近代文学研究者)